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2011年7月12日 (火)

mic 職人の背中 その1 深井さん

職人の背中1.JPG

micのブログでは「mic 職人の背中」と題しまして、
少しずつmicの職人を紹介していきます。

今日は記念すべき第一回目。


micの工房を覗くといつも柔和な笑顔で迎えてくれる職人が居ます。

それはこの道一筋40年の大ベテラン 深井さんです。

DSC_0005.JPG

深井さんは財布職人に弟子入りしてから40年間ずっと

千葉の自宅で紳士物を中心に財布作りをしてきました。


爬虫類の革を財布に仕立てられる日本では残り少ない貴重な職人です。

去年、その長く豊かな経験に魅せられてmicの工房に加わっていただきました。

財布メーカーに入社してまもないわたしたちは

深井さんから財布作りのイロハを学んでいます。


「紳士の財布はすべての財布の基本なんですよ。

紳士の二つ折財布には財布作りの全てが詰まっているんです」


「ゆとり」「みつけ」「中いち」


聞いたことも目にしたこともない財布作りの基本用語。


たどたどしくメモをとるわたしたちの手元を確認しながら、

柔らかな物腰の中にも熱心な眼差しをたたえ

1つ1つ丁寧に教えてくださいます。

わたしたちは「cm(センチ)」。

深井さんは「寸(スン)」。

細部の部品を測ることば1つからも長い経験が透けて見えます。

そんな深井さんには娘さんが居て結婚していらっしゃるのですが、

偶然、娘婿の方がmicの財布を使っているそうです。


「私は知らなかったんだけれどね。こんなところで働いているんだよ。

と話していたら、彼が偶然micの財布を使ってたんですよ」


熟練職人の深井さんとmicに意外なご縁がありました。

末永くmicとともに財布作りをしていっていただきたいです。


ちなみに、深井さんは熟練した職人に見えますが、

日本の財布職人のなかでは深井さんでも若い方なのだそうです。


職人の道は本当に遠く長い。

身近にその技に触れられるありがたみを感じます。

職人の背中3.jpg

次回の「mic 職人の背中」は恰幅のよい優しい紳士、田中先生が登場します。